FAQ 

Frequently Asked Questions

LAST UPDATED: 2024/03/05

このページでは研究室生活※や研究の進め方、進路に関する「よくある質問」へお答えします。研究室分属や進学前のご参考になさってください。なお、Messageと併せてお読みいただくと本研究室や私の教育方針・研究に対する姿勢についてより理解が深まます。

※講義に出席し、あるいは実験実習に参加し、期末試験やレポート提出を経て単位認定を得るというこれまでの学部生活と、研究室に所属して卒業研究あるいは大学院生活を送ることとは多くの面で異なります

 

【研究室について】

Q1. ゼミ発表や論文紹介はどのような感じですか?

A1. 1回、研究室メンバーで集まって行っています。各回は担当を割り当てられたメンバーが自身の研究進捗報告あるいは論文紹介をしています(通常、それぞれ1名が担当)。時間にして概ね2時間です。

ゼミ後には皆で研究室の掃除をしています。また、ゼミとは別に教員との個別面談を毎月1設けています。


Q2. コアタイムはありますか?

A2. 自主性を重んじており、各自の責任で自発的かつ創造的な研究活動を促しています。

貴方の人生ですから研究以上に没頭できる何かがあってそれに青春をかけて打ち込むのも良いです。ただ、結果として(卒業)研究が出来ていなかったら成績評価を下げざるをえませんし、単位も認定できません。社会に出たら多くの場合には就業時間が定められており、それに備えて卒業研究では規則正しい生活を送ることを強く推奨しています。


Q3. アルバイトはできますか?

A3. 全面禁止はしていません。それぞれの経済事情・家庭事情などを考慮いたします。ただし、卒業研究は研究室に来るのが基本であり、社会人としての仕事の進め方の基礎を体験する場でもあり、学業に専念するのが当然です(※ぜひ親御さんや保証人にアルバイトを優先するべきか、学業を優先するべきかを相談してください)。

仮にアルバイトに時間を割き過ぎた結果、研究活動が著しく制限されている・研究に時間を割けなくなった場合には、当然ですが卒業研究関連の単位認定は不可となりえます。研究室にも来られず、研究しない状態が続けば成績評価を下げざるをえませんし、就職の内定があろうがなかろうが卒業研究の取組について私が認めることができない場合には、単位認定はできません。


Q4. 研究室の見学はできますか?

A4. はい、見学や進学相談等は随時受け付けています。希望者は福島宛にメール連絡で日程を調整してください。見学や相談は対面でもオンラインでも可能です。

 

【研究について】

Q5. プログラミングの初心者ですし、学部の間は数学から遠ざかっていましたので不安です。

A5. 安心してください。各自の研究テーマに必要な知識やスキルは徐々に身に着けていただきます。現在、研究室に所属する学部生や大学院生の多くはプログラミング未経験者でした。学生の皆さんは乾いたスポンジのようにたくさんの水(新しい知識や技術)を吸収(習得)でき、自分でも驚くほど大きく成長するものです。


Q6. 学会発表はできますか?

A6. はい、大学院生は年12回の学会発表(研究会等での発表含)※を推奨しています。学部生であっても著しい研究成果を出している場合、学会発表(口頭もしくはポスター発表)をしていただきます。

普段なかなか訪れることの無い場所で学会は開催されることがあり、その土地の美味しい食べ物やお酒を味わえますので、ぜひ研究をがんばりましょう!


※例えば 日本植物バイオテクノロジー学会 

     日本植物生理学会 

     日本バイオインフォマティクス学会 

 のほか、植物インフォマティクスやメタボローム関連の研究会など


Q7. 研究テーマは11つですか?

A7. 基本的には1つとしています。意欲のある方は教員と相談の上、複数の研究テーマを与えることはあります。


Q8. (査読付き)論文公表はできますか?

A8. はい、できます。特に大学院生には推奨しています(もちろん論文執筆の全面的なサポートをいたします)。京都府立大学の学部生でしたら3回生後期から研究室へ分属されます。同大学院へ内部進学した場合、修士課程であっても合計3.5年もの時間があります。ゆえに研究成果を査読付き論文として出版することを(研究室構成メンバー全員が)積極的に目指すこととしています。

 

【就職・進学】

Q9. 大学院へ行かないとダメですか?

A9. いいえ、そんなことはありません。公務員、民間企業への就職、大学院進学のいずれも問わず、私自身は本人の希望を尊重し、各々の進路を応援するつもりでいます。本研究室で研究を進める中で、先行研究の調べ方、データ収集、データ解析、データ整理、研究についての議論、プレゼンスライドの作成や発表の仕方、理工系文章の書き方、研究のまとめ方等を学んでいただき、多方面の職種で活躍していただきたいと願っています。

もちろん大学院進学は大歓迎です。本学の大学院入試は例年8月上旬で、その前の12ヵ月は入試の勉強に力を入れてもらう時間として考慮しています。仮に大学院入試にスベってしまったとしたら?話のネタになります。心を入れ替えて次にいきましょう!(皆さんはお若いので、いくらでも挽回できます)


Q10. 就職活動はできますか?

A10. はい、4回生の36月は就職活動に特に力を入れていただき、内定を得る学生が多いです。それ以降は(当然ですが)卒業研究に可能な限り専念していただきます。


Q11. 外部からの大学院進学はできますか?

A11. できます。まずは福島までお気軽にご連絡ください(お問い合わせ)。例年5月中旬~下旬に大学院入試説明会があります。研究室見学で本学を訪問してくださる際には、大学事務で保有する過去の入試問題についてもご案内いたします。


 京都府立大学大学院トップページ(入試情報)

 https://www.kpu.ac.jp/graduate/


なお、植物ゲノム情報学研究室は、学部は生命環境学部農学生命科学科(R5年度まで)もしくは生命理工情報学部理工情報学科(R6年度より)に属し、大学院では生命環境科学研究科の応用生命科学専攻に属しております。大学院入試の出題分野(科目群)は「植物分子生物学科目群」となっております。


Q12. 大学院博士課程に行きたいのですが。

A12. 受け入れ可能です(社会人含む)。ぜひ事前に相談に来てくださいお問い合わせ。博士課程では各自で研究テーマを設定し、遂行することを推奨しています(要相談)。特に独自の研究アイデアを歓迎いたします。

そのほか外部の研究予算申請(学振PD・DC2・DC1)の支援などもいたしますので、ご相談ください。修士課程の場合には各自の興味を加味し研究テーマを相談の上決めることになります。

 

【その他】

Q13. バイオインフォマティクス技術者認定試験に興味があります。

A13. 本学の農学生命科学科学部生や大学院生でしたら、出題範囲の生命科学分野に関する知識は相当のものです。バイオインフォマティクス分野についても研究室活動を進めるうえで徐々に身に着きます。残る情報科学分野の勉強に本腰を入れていただければ良いと思います。理工情報学科の学生でしたら、特に生命科学分野の勉強に力を入れることになります。※あくまで試験勉強の目安です

参考 https://www.jsbi.org/activity/nintei/shutsudai/


Q14. 分属・入学前に何を勉強しておいたら良いでしょうか?

A14. 本学の3回生でしたら、看板講義「植物ゲノム情報学」で使用している指定教科書(「よくわかるバイオインフォマティクス入門(KS生命科学専門書)」藤 博幸 ほか(著)、講談社2018)や配布資料を見返すなどしていただけると良いかと思います。

本研究室で使われる中核技術として、Linuxコマンド操作※(WSLMacのターミナル含)とプログラミング言語R(あるいはPython)の独習も有益です。バイオインフォマティクスの学習一般に関しましては日本バイオインフォマティクス学会の推薦する図書リストを参考にしてください。

https://www.jsbi.org/activity/nintei/books/


※Linuxコマンド操作について

(参考)Linux標準教科書


Q15. ほかにもオススメの参考書はありますか?

A15. 卒業研究・修士課程での研究でも役立つ以下の3冊を挙げておきます。


Q16. 研究室分属前(1-2回生)ですが、研究室で研究指導をしていただけますか?

A16. 基本的には熱意のある方を歓迎いたします。まずは相談に乗りますので福島までご連絡くださいお問い合わせ


Q17. AIについて学べますか?

A17. 少なくとも私どもの研究を通して使われる機械学習の手法については学ぶことができるでしょう。

大部分は今では古典的な機械学習と呼ばれるものになりますが、最先端のAI分野を理解する基礎固めになるとは思います。昨今ブームのChatGPTのような生成AIを用いたバイオインフォマティクス研究はそれこそ最先端のテーマとなりえますので、ご興味があって意欲のある方はぜひ研究をご一緒しましょう!


Q18. データサイエンスを学び、データサイエンティストになれますか?

A18. 私どもの研究内容を通してデータサイエンスの一端を学び、それを基礎にしてご自身でさらなるデータ解析やデータマネジメントに関する知識・技術を習得していければ、自ずと道は拓けます。

私からデータサイエンスの懇切丁寧な手ほどきをしてもらいたいというご期待には必ずしも沿えないかもしれません。要はあなたが今後いかに行動するか?にかかっています。


Q19. 研究室のイベントについて教えてください。

A19. 学部3回生あるいは大学院進学など新人が研究室分属されたときや学部4回生や大学院生が卒業・修了されるときには例年ランチパーティを開催しています。ほかには、前期・後期の授業終了後や季節の変わり目など、不定期にランチパーティをすることがあります。

決してアルコール飲料を伴う飲み会への参加を強制することはありません。


Q20. メンタルをやられて研究室に行けません。

A20. ひとまず身体を休めてください。もちろん、いつでも相談には乗ります(対面でもオンラインでも)。休んでいる間、研究のことは忘れて構いません。すぐに元気になれなくても、落ち込むこともありません。身体を休めて体調をゆっくりと戻していきましょう。

調子の良い日と悪い日とが交互に来ることがあるかもしれませんが、徐々に快復できれば良いと割り切って、気長に待つので良いと思います私の尊敬する斉藤和季先生のアドバイス「心が風邪をひいてしまった時に」もぜひご参考になさってください。


Q21. 親(保証人)と(将来についての)話が合わないのですが

A21. 大学入学までの価値観のほとんどすべては親御さんの影響を受けていることが多いと思います。ですので、いま自身が考える楽しい方向、がんばれる方向を中心に方向転換することを御勧めいたします。

青春真っただ中の学生の皆さんはそのような価値観を受け入れ続けられる場合とそうでない場合とがあると思います(むしろ後者は精神的な成長としては普通?)。そもそも親御さんと自分とでは違う人間になります。その後の幸せの価値観もまったく異なります。ですので、大事な場面では自分のお気持ちを一番に考えて選択することを御勧めします。むしろ自分のとった選択を正解にするくらいの行動が求められていると思います。自分の行動は自分で考えて自分で決め、最終的には自分で責任をとる覚悟をしてください。


Q22. 卒業論文の単位はどうしたらもらえますか?

A22. 各教員で最低限の合格ラインというものると思いますので個別にご相談ください。私自身(福島)は、研究室に所属して研究を(あたかも社会に出た場合に即して)体験していただくのが卒業研究の本質だと考えています。卒業論文はこれまでの定期試験やレポート提出による評価ではなく、(研究)生活全般、ゼミなど研究生活全般にわたる評価(時間換算が難しい場合がほとんど)が加味されます。研究活動アルバイトのように時間給に換算もできませんし、その活動のほとんどすべてが短期的には無駄と言える行動になるのかもしれません。しかし、その無駄がいっぱいの基礎研究の周りに幾多の応用研究が取り巻いていることと、基礎研究なしに応用研究はありえないこと、基礎研究こそが国家の発展の礎であることを理解していただきたいと思います。